吉田様は幼い頃は虚弱体質で、家族や周りの方々に支えてもらいながら成長し、その当時から“自分は健常者”ではないと思っていたそうです。
現在はフットワーク良く、体力勝負のお仕事ぶりです。
吉田様は大学生の時にボランティアで重度の脳性麻痺の方の介護をされていました。
当時(1980年代)は公的な介護サービスがほとんどない中でしたが、多くの人との関わりの中で、色々な不自由を持ちながらも楽しそうに暮らしている彼との出会いが原点になったと語っておられました。
心身に障がいがあっても地域の人たちとの関係があれば、機嫌よく暮らしていけるんだ、そんな関係づくりのツールとして“ハーモニーきょうと”をスタートされました。
そして、2016年の秋に地域の人々の出会いの場として、現在の形の事務所をつくられました。
そんな思いから、1階のスペースはフリーペースと放課後等デイサービスを設け、色々な人が集える場の提供を目指されています。
“ハーモニーきょうと”さんは小さな事業所ですが、小学生からお年寄りまで様々な障がいを持った方が利用されています。
またスタッフも今の社会の中で生きづらさを抱えている人、仕事や生活で失敗をしてきた人、色々な人がおられます。
それらを全部ひっくるめて、“仲間として支えあって暮らしていける地域”ができたら良いなと思っておられます。
現在の地(伏見区深草)に来て約5年。
建物を使っての活動が定着しつつあり、町内会の会議の場や高齢者のサロン会場利用者さんのレクリエーションなど、色々な方がこの場所を利用し憩いの場となっています。
吉田様は年齢で区別をつける福祉サービスではなく、垣根をはらった福祉サービスを目指したいと、熱く語って頂いた事が印象的でした。
日々の生活の中で助けを必要で、起こります。地域で支えあえる。そんな地域社会を作る。ワクワクする楽しい時間でした。
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