今回は伝統産業と福祉の連携「伝福連携」をテーマに人づくり、西陣織職人の育成に尽力されている「西陣工房」さんを訪ね、代表の河合理事長にお話をうかがいました。
ずらりと並ぶ糸繰り機。作業場は西陣屈指の規模です。
西陣に生まれ、福祉の現場に20年以上関わってきた理事長が「障がいのある人たちと一緒に、本物のものづくりに挑戦してみたい」と2004年に事業所を開設。以来、仲間を増やしながら、2021年には3階建ての多目的事業所を新築、現在40名を超える利用者さんが通所しています。
伝統的な西陣の手織り機でリズムよく織っていきます。
西陣織のポケットにエコバッグを縫い付けていきます。
西陣織エコバッグの完成。インバウンド客に人気です。
ここでは、西陣織の職人技を障がいをもつ利用者さんたちが習得しながら商品づくりに取り組んでいます。しかも糸繰りから織り、縫製まで、すべてが建物の中で完結する“本気の一貫生産”。「障がいがあるからこの程度でいい」といった妥協は一切なし。むしろ「できて当たり前」という考えのもと、厳しいけれど温かい指導で、利用者さんたちは着実に腕を磨いています。
オリジナルデザインのバッグたち。
日々の作業に加えて、音楽やスポーツといった活動も盛んです。たとえば15人で活動するウクレレサークル。今年の春には府民ホールで初の演奏会を開催しました。中にはうまく合わせるのが難しいメンバーもいましたが、皆で支え合いながら練習を重ね、見事なステージに。演奏会後も自主的に練習するメンバーが増え、毎日の生活に根づいてきているそうです。卓球バレーでは2024年の障がい者国体でメダルを獲得し、次は優勝を目指して練習中。同じ目標に向かう経験、達成感が仲間同士のつながり、社会性への理解を深めているようです。
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・・・後編へつづきます。次週の更新をお楽しみに。
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