今回は、製函(箱折)ナンバー1事業所 “立翔館” 代表の 田口浩紀様にお話をうかがいました。
こちらの事業所は、菓子箱をはじめとした様々な紙箱を作ることに特化しています。
立派な建物と充実した設備で、利用者さんと共に生産性を上げて高品質の商品を作り、受注を伸ばすと同時に障がい者の社会的地位や社会的評価の向上していくことを目標に掲げておられます。
地元京都の和菓子の箱にとどまらず、全国の有名洋菓子の箱や有名子供服ブランドの箱まで、『あらゆる箱の生産に携わることができる』と業界に浸透。
幅広く受注するほどの信頼を得られておられます。
新型感染症の影響で、検査薬の箱などの受注もあるそう。
人は誰でも、自分の存在を認められたい。誰かの役に立ちたい。
「ありがとう」という言葉が何よりも嬉しい。
それこそが「仕事」の動機の原点であり、人を人として満たすものである。
「役割を持つ」とは、こういうことである。
田口様は、それぞれの人が役割を持つことの意義を、このように話されます。
何の役割もないことと、その人の存在を否定することは、同じことなのだと。
立翔館の利用者さん達から伝わる圧倒的なパワーと熱量は、このような考え方が根底にあるからこそなのだと実感しました。